ドームふじだより No. 7
−発電機切り替え−


 発電棟には2機の発電機があり、500時間毎に切り替えて使用しています。今日は越冬開始後初めての切り替えの日です。わずかでもタイミングがずれると停電し、観測機器などに大きな影響が出てしまいますので、機械担当隊員が最も緊張する瞬間です。
 今回はごく短期間の停電もなく、切り替えは無事終了しました。発電機の余熱は暖房や造水(雪を溶かす)にも使われます。不足分はボイラーで補い、基地内は16〜24℃に保たれています。


写真は発電機切り替え中の機械担当隊員
向かって右より谷口健治、栗崎高士

ドームふじだより No. 8
−医療棟−


 ここが医療棟内の医務室です。薬、衛星材料などが所狭しと並んでいます。写真には写っていませんが、入院用?のベッドもあります。狭いながらもレントゲン装置、超音波装置、上部消化管内視鏡、血液・生化学検査装置などがそろっており、全身麻酔での手術や、簡単な歯の治療も可能になっています。「南極の医者はお守りみたいなもの。いると何となく安心できるが、いざという時は役に立たない・・・」と冗談で言ったところ、隊員はみな真剣に「自分の体は自分で守る」と心に誓ったようです。
 「医者が(本業では)暇な隊ほど良い隊」と昔から言われているように、44次ドーム隊も事故なく、健康で過ごしたいです。


筆者。向かって左は全身麻酔器です。

ドームふじだより No. 9
−観測棟−


 ここは観測棟です。気水圏(雪氷)と気象の隊員が外の測器からのデータをコンピューターを用いて分析したり、観測の準備をしたりするのに使っています。また、向かって右奥には昭和基地との定時交信用の通信機器や、その手前には衛星電話、FAXなどの装置も見えます。


向かって左は気水圏(雪氷)担当の亀田貴雄隊員、右は気象担当の杉田興正隊員